よもやま

代官山to六本木

今日は晴れとの予報だったので、
久しぶりに代官山まで足を伸ばしてみた。
暑がりのクセに、最近ちょっと寒いので、
なんとなく上着が欲しかったり、小物が欲しかったり、
なんだりとあって、まあ伊勢丹行けばいいのだけれど、
たまには町を歩いてみたいのだ。

渋谷に用事があってちょっと寄っていると、
色々と仕事を振ってもらっている知人から、
事務仕事のお誘いがくる。
どうにも楽そうな、電話番ではあるが、
やっぱり働く気は起きなくて、代わりを探すとだけ伝える。

最近は三日寝ずに働いて五日休む、的なサイクルでギリギリで、
五日働く、というのは雲の上のような話だ。
定期的に働けない、定期的に出勤できない体になってしまった。
どんな体かはわからないけれど。

そんな電話をしつつ、代官山へ。
行くといきなり雨。
すぐに止むだとうと過信していたら、
ますます雨。
やるせない。
洗濯物も干したままだ。
もう乾くまで干し続けるしかない。

そんな思いに駆られながら、
だんだん服を水玉模様にしながらのウインドウショッピング。
フィリップリムがあいかわらずいい。
きれいなシャツは見ているだけで十分満足。
は、しないけれど、こらえる。

収入と支出、収入と支出、と、呪文のように呟きながら。

そして久しぶりの代官山をふらふらと歩いていると、
あちこちで工事。
壊したり、組み立てたり。
半壊したビルを見るのは好きなのだが、激しい入れ替わりを前に、
どうにもぼんやりしてしまう。
なぜこうも人は新しいものを増やしていくのか、
僕にはちょっと理解ができない。
皆なにをそんなに慌てて、なにをそんなに欲しがるのだろうか。
物欲にまみれた僕だけれど、優先順位は生き方そのものだと、
それだけは変らないでいたいものだ。

変わりゆく町を尻目に、
今度は「それはそれ、」でお世話になった、なり続けている、
JUMP CINEMAの上映会の為に六本木へ。
六本木の町は外人だらけで、特にアフリカ系の方が多くて、
外国のような気分になるが、皆目が怖い。
外国のようなおおらかさは微塵も感じず、金に巻かれた人たちの竜巻のような欲望が
音も立てずにゆっくりと町をさまよっているようだった。

あまり好きな町ではない。

そんな箇所を抜け、ほのぼのとした区民会館のようなところで、
案外にデラックスな劇場で短編と長編を堪能。
また次作について想いを馳せる。
刺激の多い日々だ。
しかし僕の腰もなかなかに重いのだった。
作る、と決めたら早いのだが、それまでは漬け物石のようなのだ。

あっという間の上映会の後、打ち上げでビールを二口程のみ、
早々に帰路についた。
バスでのんびり帰ろうかと思ったが、
九時半というタイミングですでにバスは無く、
六本木のこうこうとした街の明かりとは裏腹に、
スカスカのバスの時刻表にびっくりしつつ、地下鉄で帰った。

なんだか今日も忙しかった。
しかも晴れなかった。
そしてどうやら晴天らしい明日は、
今のところ家に籠る予定なのだった。
気候の定まらない今日この頃。
今月の殆どを、家で過ごしそうな予感にかられつつ、
結局映画のお知らせメールしなかったことに気付きつつ、
それでも充実感の中、幸せな1日を終えるのだった。

http://www.toca.jp/days/to.html
甲斐博和
2009.06.02