よもやま

秋日和


急に涼しくなって、お気に入りの薄い上着達が役にたたない。
かといって分厚い上着は手放してしまった。
昨日まで半袖だったのに、今日は暖房をつけている。

肌寒いのは好きなのに、この落差は行き過ぎにも思う。
やたらに、柔らかくて暖かい服が欲しくなる。

寒い夜には、と、クリームシチューを作る。
最も幸せな気分になれる食べ物の一つだ。
大きめ野菜に柔らかい鶏肉。
ついつい食べ過ぎてしんどくなるも、やはり幸せ。
うつらうつらと眠気を感じながら、舌を火傷したことに気づく。

「自転車吐息」園子温監督
トンガったセンス、詩的な台詞。
本人がガッツリ出ているのも凄い。
「凄い」けれども、気持ちが動くことはなかった。

どうしようもなくそうしてしまう人を見たいと改めて思う。
奥の洗面台が光に照らされている画面が綺麗だった。

「秋刀魚の味」小津安二郎監督
岩下志麻さんが美しすぎる。
精密な背景と繰り返される似たような言葉。
意味がなさそうな事も、積み重なって意味になる感覚。
ラストあたり、暗がりの中の笠智衆の顔の歪みが好きだ。
そういえば熊本で笠智衆の故郷に行った。
みかんの名産地で、ほのぼのとした場所だった。
温泉の建物の中に笠智衆コーナーがあった。
あの人を嫌いな人なんているのだろうか。


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甲斐博和
2010.09.25