よもやま

春の神楽坂、飯田橋、桜。

明日にせまった本番。

ちゃくちゃくと進む準備。
右に左にうろうろとする演出。

演出は、現場にいればいい、ということすらも
買い出しに追われて
今日はもうなんだか今寝坊しているのだけれど
ああもう皆今待っているんだろうなと思いつつ
一人でも多くのお客様にきて欲しくて
冷や汗流しながら書くよもやま。

早く劇場に行きたい。

いつもお願いしている舞台美術さんが、
にやけてしまうほど素敵な舞台を作ってくれている。

頭の中で描いていた
夢のような物語が
こうやって地に足をつけて立ち上がってくるのをみるのは
いつも感慨深い。

所詮虚構の世界なのだ。
虚構の世界の虚構の物語。

ただ、目の前にいるのは生きている人間で
目の前を流れているのはほんとうの時間。

嘘は本当にならないけれど、
ほんとうの嘘はきっとあるのだとおもう。


飯田橋を歩いたら、
中央線沿いの川沿いに
幸福にうちふるえるように開ききった桜が
花の重みで枝を足れていた。

花見をしている人もいない人も
ふと足をとめなんとはなしに花をながめる。
緩やかな温度、穏やかな光。

どんなに人生が辛くても酷くても
一瞬、頬が緩むような幸福感。

そういう瞬間があるから
人は生きていられるんじゃなかろうかと
そんなことさえも思えたりする春の午後。

希望の物語を、
春、花の頃、神楽坂にて。

もうこの響きだけでもごはんが食べれるじゃないか。

あと32時間で最初のお客様が
神楽坂にやってくる。

泣いたあかおにの
青鬼のような気分で
お茶もお菓子もありませんが
用意できるものはすべて用意して

みなさまのおこしを、心よりお待ちしております。

※当日のご予約、ご連絡は
すべて携帯にお願いいたします。
090-4376-2471(制作)

http://www.toca.jp/days/post_23.html
甲斐博和
2008.04.03