よもやま

こんこんと眠るのは春と雨と本のせい


帯状疱疹用の抗ウイルス剤、バルトレックスという、バカ高い薬を飲んでいる。

でも一昔前なら入院していた病気なので、
そう思うと安いものなのだが、
それでもやっぱり口はとんがる。

目に入れてもno pain な姪っ子が来ても触れないのがまた口惜しい。

とにもかくにも健康が一番なのだなあと
周りの人に言い聞かせながら、
自分は布団でごろごろごろ。

いい加減腰の痛みが疱疹の痛みを超えそうだ。

いろんな意味でぼろぼろ。

これはアレなのか。
こういう時こそアレなのか。

やっぱり、温泉が俺を呼んでいるのか。

でも疱疹、ちょっと膿んでるよ、ともう一人の俺。
そんなんで温泉入ったらとっても迷惑だよ。とも。

膿んでる中には、ウイルスがぎっしぎしに入っている。
調子にのって皮から溢れた手作り餃子の具状態だ。

それが溢れ流れることを考えると、
ああもう風呂にも入れないじゃないか。

帯状疱疹者に温泉無し。
なにより宿代がない。

でも金もなにもいらないから
もう少しごろごろしていたい。

好きなだけ本が読めるのは、
それだけでも至福なのだった。

病床で 難本読んで 眠くなる

いや結局眠くなってるじゃん!
と心では突っ込むが、
それはそれで心地よいのだった。

ちょっと前まで
本を読み始めると読み終わるまで絶対に眠れなかったが
最近はあっさり眠れる。

将来はのび太になるのかもしれない。

と、逆進化について考えながら、
もうすこし、春眠をむさぼる。

僕が寝ている間にも
春は花をそうっと開かせる。

近所の川縁が菜の花で黄色く埋まるのももうじきだ。


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甲斐博和
2008.04.14