稽古場日誌を皆でまわそう、と、
心の中でだけ思っていたのだが、
その言葉を発さないまま5日が経過。
まま、ある。
思った時に思ったことを言いたいのだが、
そんな時に言いたい対象がいなかったりすると、
その言葉はなかったことになってしまう。
そんな言葉の残骸は、
案外優しい言葉だったりするがすでにそれらはしゃれこうべ。
タイミングの悪さは、小学生の頃から折り紙つきなのです。
それはさておき、今回出演中の男優(布川くん)が
ミクシイ内で書いていた紹介文が、
多少入れ子構造になってはいるが、
素敵に書いてあったので引用。
先週土曜日の稽古日誌を、人に埋めてもらう。
「昨日通し稽古が行われて初めて通しを体感したのですが、
これはやばい。体中の液の流れが逆流します。
私がどうのこうの言うより、
風合いについては文筆歌手の川上未映子さんという方の紹介の方が
適切だと思うのでHPをご参照ください。
映画でいうと、神代辰巳、田中登などにっかつロマン、
成瀬巳喜男、小津安二郎などが好きに決まって居!ても居なくても。
ヒトの日常の営みを表すことに妥協を許さない、
厳しくてクールでも、切実でいとおしい今回の舞台。
原初的な劇のよろこびとおののき--
皆様、ぜひご高覧、というか覗きにきてください。」
毎回思う。
区分けされるために作るでもないし
批評されるために作るでもないし
ましてや映像に残すためでもない。
その場にいる、生身の人間から発せられる何かを、
生身の人間が受け止める。
感じる芝居であって欲しい、と、ずっと願っている。
ただ、敬愛してやまない小津監督の名前があがると、
やっぱりにやけてしまうのだけれど。
静寂と激情がいりまじり、
でもそれは生活の延長で、
だからして、
見ている人間の生活の延長でもあるのだ。
小難しいと捉えがちですが、
案外間口の広い芝居です。
桜がどんどこと
異常な早さで咲いていますが
どうにか枝にしがみついて、
TOCA* の公演に来るお客様の
行きと帰りを花びらで埋めてほしいものです。