映画の準備の日々。漢字で書くと怒濤。
それでもなんとか、
キャストもほぼ決まり、スケジュールもできてきた。
というか、映画を作るといいうことの大変さを、
骨身に、文字通り骨身にしみる今日このごろ。
車両代ってすごい。たまげる。
しかも都内だから駐車もままならない。
なにをするにも金がかかる。
地方で撮るならとるで、今度は移動、飯、宿泊とかかる。
昔の参勤交代に莫大なお金が費やされたのにも納得である。
どう考えても真っ赤な赤字だと、逆にどうでもよくなる個人的な経済事情だが、
そんな混乱状態の耳にも、消費税10パーセントの噂は転がり込む。
なんだそれ。
いや、いい。福祉に役立つのなら、消費税20パーセントだっていい。
消費する、ということがすでに、最低限の事以外は贅沢だから、
高い洋服を買う俺に、むしろ重い鎖を下げてくれ、と、言いたい。
それはそれとして。
税金あげてもいいけど、
それがどこに消えているのかだけを、はっきりしてほしいものだ。
自衛隊につぎ込む金があるのなら、
教育を受ける事ができない子どもや
虐げられている子どもの環境を変える為に使うべきだと思うのだ。
武器を持たなければ攻め込まれるというが、
こちらが武器を放棄した時に、それでも攻められるならば、
もうそれは人間の倫理を越えているし、
まあそれが現実ではあるけれど、きっと心ある国が助けてくれるのではないか。
最低限、人を助ける為に、そういう部隊があるのはかまわない。
でも、少しでも早いジェット機を、とか、阿呆じゃないかと思う。
ものに金を使い過ぎることなく、そして人に金をかけない限りは、
国というもの自体、良くなる余地すらない。
そして人に金をかけるということは、
意味の分からん千円券を配布する、ということでは、決して無いはずだ。
リアル、という言葉は苦手だけれど、本質、と置き換えるととても好きだ。
自分と、自分の周りの人間と、作るものに対してだけでも、
この鉄風吹きすさぶ世の中で、本質的なところで向き合っていきたい。
そしてその本質的なものを作りたいが為に、お金が必要、という、
この寡黙な螺旋の中に、音もなく抗う術もなく、吸い込まれていくのだった。
まずは、売るものを探しに、クローゼットを開けなくては。
いや、もう金の話をすることもやめてしまわなければ。
金があるとかないとか、こんなところで話すべきではない気がしてきた。
ランダムでかかっている音楽が、
トミーゲレロからブルーハーツに、
しかもながれものという曲に変わったからか、
そんな決心をしてみる。
「走り続けよう情けはいらぬ
流れものには惚れてはならぬ
戦う時には武器などいらぬ
愛する時には言葉はいらぬ
どうか友達よ目を覚ませ
地球はぐるぐる回るんだ
恋人たちよ抱き合ってなにがあっても離れるな
ハイヨー、ハイヨー、まっすぐだ。
ハイヨー、ハイヨー、ふりむくな。」
変わらないものこそ、大切にすべきだと思うのだ。